
「医療判断医」というものを皆さんはご存じでしょうか。
耳慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言えば医療を受ける際に生じる患者さんやそのご家族の選択や判断をお手伝いする専門の医師のことです。
“皇室の侍医”のようなものと言えばわかりやすいでしょうか。
今、この「医療判断医」がとても必要になってきていると私は感じています。

寺下医学事務所 寺下謙三クリニック
寺下謙三 先生
現在の医療技術は一昔前と比べると格段に進歩していますが、その弊害もあります。
音楽で例えるなら、一昔前までは内科医が患者さんの「総合指揮者役」でした。必要に応じ外科や耳鼻科、眼科と他科依頼をして全体の取りまとめ役を担ってきました。
しかし、現在の医療は、内科自体でさえ、消化器、循環器、内分泌、神経などと細分化されつつあり、患者さんをひとりの人間として取りまとめ、医療全体のバランスをとる医師、いわば「総合指揮者」がいない状態です。
また昨今、「インフォームドチョイス」が増えています。
「選択肢の説明はしましたから、あとはあなたが決めて下さい」という「患者さんに選択権のある医療」です。一見すると選択の幅が広がり、患者さんやご家族が後悔することなく主体的に医療を受けることができるため、良いことずくめのような気がしますが、一方で医療の素人である患者さんやそのご家族は、インターネットやテレビ、親戚や友人を介して情報を集め、時に迷いがいっそう深まることもあります。
高度化したが、その一方で複雑化していく日本の医療。
それは患者さんの医療満足度や安心度が低下していく一因ではないでしょうか。
最終的な決断を「医師」として支援する。私は医療技術の発展はもちろんですが、
それと同じくらい患者さん自身の運命に「医師」が関与するのも大切なことだと考えています。
そこで、20年前に民間版の侍医システム「主侍医倶楽部」を立ち上げました。理想的な医療の形をこれからも模索し、より多くの方々にお役に立てるようなシステムを実践していくこと、また、国レベルの取り組みとして広がっていくことを心から願っています。
(2011年2月)

内科医、心療内科医、医療判断医。
臨床現場の一線において診療活動を続けるかたわら、最適な医療を提供できるシステム作りと最先端の医療情報の収集に努め「医療決断の支援」を目的とした活動を行っている。(寺下医学事務所HPhttp://drkenzo.com/)

ウィミンズ・ウェルネス
銀座クリニック 理事長
ジュノ ウィミンズ・ウェルネス銀座
産院 健康院 院長
産婦人科医・医学博士
対馬ルリ子 先生
周産期学、ウィミンズヘルスが専門。
2003年には、「女性医療ネットワーク」を設立。
女性の生涯にわたる健康のために、
さまざまな情報提供、啓発活動を行なう。


医療法人社団
ファーストムーブメント
木村メディカルクリニック
理事長・院長
木村裕之 先生
消化器・内視鏡・総合診療のエキスパート。
内視鏡(胃カメラ・大腸鏡)30,000件以上、内視鏡手術1,800件以上の実績を誇る。
この経験数を生かし、今までの常識を越えた「苦しみ・痛みなど一切ない」検査を実現している。
開院5年で12,000人の初診患者さんを診療。消化器のみでなく、総合診療を実践。
